駆逐艦
Destroyers

アイコン 意味
戦闘や事故で失った場合(沈没、墜落)や損傷した場合、艦船などの内部で事故や事件がおこった場合の意味です。自軍や同盟軍、所属機関、所有会社が行った沈没処分や破壊処分、漁礁としてまたは演習で使用して沈めた場合にはこのアイコンは付けません
戦果や功績、各機関に寄贈された場合の意味です。戦争などで沈没し、何十年後に発見された場合もこのアイコンです
映画やTVドラマ、ドキュメンタリーに使用された場合の意味です
参考文献、小説や書籍に登場する事柄です
インターネットやTVゲームに登場する事柄です
不可解な事故&事件およびUFOなど超常現象に遭遇した事柄です


基準排水量:1,140t 全長:95.1m 幅:9.4m 吃水:2.9m 主缶:ヤーロー式水管缶(重油専焼)3基 主機/軸数:ブラウン・カーチス式オール・ギアード蒸気タービン/2軸 出力:27,000馬力 速力:34.0kt 燃料搭載量:重油367t 航続力:15ktで2,800浬 兵装:45口径120mmMk. I単装砲4基、76mmMk. I単装高角砲1基、533mm3連装単装魚雷発射管2基 乗員:127名
※1918年度計画でWグループを改正した同級は52隻建造が発令されるも間もなく戦争終結のため大半がキャンセルされ14隻が完成

↑Image courtesy of Shipbucket.
艦名 NAME 艦種記号 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
ヴァンシッタート Vansittart I.64 William Beardmore and Company, Dalmuir
ヴォランティア Volunteer D.71/I.71 William Denny and Brothers, Dunbarton
ヴェノマウス Venomous G.98 John Brown & Company, Clydebank 1919/8/24 1945 ◎1918/5/31 起工
◎1918/12/21 ヴェノム Venomとして進水
◎1919/4/24 ヴェノマウスと改名
◎1919/6 艦種記号G.98を与えられる
◎1919/8/24 竣工
◎戦間期に艦種記号D.75に改める
◎大西洋艦隊 Atlantic Fleet第2駆逐隊群 2nd Destroyer Flotillaに配属された。1919年から1920年の冬、ヴェノマウスはバルト海を数回巡航し、ラトヴィア、エストニア、フィンランドにおけるボルシェヴィキおよびドイツ軍に対するイギリス軍の作戦に参加した。1920年には、アイルランドへの銃器密輸を阻止するための哨戒活動を行い、乗組員は石炭ストライキによるイギリス経済の麻痺を防ぐ活動にも参加した
◎1923年10月8日、ヴェノマウスは地中海艦隊 Mediterranean Fleetでの任務のためチャタムにて再就役し、1929年までマルタのヴァレッタを母港として活動した。地中海航海の初めには、ギリシャとトルコの戦闘中、イギリスの権益を支援するため哨戒活動を行った。1924年11月2日、西地中海での巡航からヴァレッタへの帰路グランド・ハーバーを航行中、ヴェノマウスは誤って軽巡洋艦カリプソ Calypso(61)のモーターボートに衝突し沈没させた。モーターボートに乗っていた4人全員は駆逐艦アンパイア Umpire(H.10)のボートによって救助された
◎1925年3月までに、ヴェノマウスは地中海で第4駆逐隊群 4th Destroyer Flotillaの一員として活動していた。 1926年4月30日にChathamにて再就役し、地中海の第4駆逐隊群での任務を継続した。1928年8月21日に再就役した
◎1929 退役、スコットランドのRosythの予備役艦隊 Reserve Fleetに編入
◎1938年10月、ナチス・ドイツとの危機の際にヴェノマウスは短期間再就役したが、戦況の悪化が収まるとすぐに予備役に戻された。1939年夏、ドイツとの緊張がふたたび高まると、ヴェノマウスはドナルド・マッキンタイア艦長 Donald Macintyreの指揮の下、再就役した。マッキンタイアは1940年1月までヴェノマウスの艦長を務め、第二次大戦で最も著名な船団護衛艦長の一人となった
◎第16駆逐隊群 16th Destroyer Flotillaに編入
◎ヴェノマウスと駆逐艦ヴェリティは1940年5月12日にイギリス海兵隊の一団をオランダのHook of Hollandに輸送した
◎1940年5月21日に約200名のイギリス兵を乗せ、レーヨン工場から潜水艦探知装置と製造装置を積み込み、難民と貨物をイギリスへ輸送した
◎1940/5/23 ドイツ軍が立てこもるFort de la Crècheに砲撃を開始。ヴェノマウスはまた、家の庭にあるドイツ軍の軽野砲を発見し、これに砲撃
◎1940年5月26日、ヴェノマウスはフランスのダンケルク周辺の橋頭保から連合軍兵士を撤退させる“ダイナモ作戦 Operation Dynamo”を支援する作戦を開始
◎1940年9月13日から14日にかけての夜には、駆逐艦マルコム Malcolm(I.19)とともにブローニュ沖のドイツ軍陣地を砲撃した
◎1940年12月18日、ヴェノマウスは北アイルランドのデリーに到着し、第1護衛隊群 1st Escort Groupに加わった。HX 96船団の護衛任務中、1940年12月31日にリヴァプール湾で触雷し、深刻な損傷を受けたため、修理を余儀なくされたが、修理は1941年2月まで完了しなかった
◎修理が完了したヴェノマウスは、 1941年2月にデリーの第1護衛隊群に復帰し、西方接近路での船団護衛任務を継続した。1941年4月、潜水艦H31と衝突し、2週間の修理を経て1941年5月に復帰した。1941年7月、アイスランド沖でOB 343船団を護衛中、推進装置の修理のためデリーへの帰還を余儀なくされ、修理は1941年9月まで続いた。1941年10月、ヴェノマウスは護衛群に復帰し、ONS 21船団の護衛に参加した。1941年11月、OS 35船団を護衛中、嚮導駆逐艦ケッペル Keppel(D.84)と衝突した。同艦は退役し、1941年12月にスコットランドのGreenockにて修理と長距離護衛艦への改修、および271型水上警戒レーダーの設置作業が開始された
◎修理中、ヴェノマウスは1942年2月5日から14日まで行われた軍艦週間 Warship Weekキャンペーンで、イギリスのLeicestershire州Loughboroughの民間団体に“採用”された。修理、改装、レーダー設置が完了すると、ヴェノマウスは1942年4月20日に本国艦隊 Home Fleetに加わり、北極海船団をソヴィエトへ護衛する任務に就いた
◎1943年8月に“ハスキー作戦”から解放されたヴェノマウスは、 1943年10月まで地中海で船団護衛に従事し、そののちイギリスに帰還して改修を受けた。そののち、同年残りの期間はイギリスのFalmouth造船所に留まった
◎ヴェノマウスは1944年前半は就役せず、標的艦への改修のため退役した。標的艦は対艦攻撃を行う航空機搭乗員の訓練に使用され、母艦としても任務に就いた。1944年8月、標的艦として再就役し、1945年5月初旬のドイツ降伏までこの任務を続けた。ドイツ降伏後、ヴェノマウスはヨーロッパの再占領作戦において連合軍を支援し、1945年5月14日には嚮導駆逐艦ヴァロラス Valorous(L.00)とともに、ほかの連合軍艦の到着に先立ちノルウェーのKristiansund南部で掃海活動を行う掃海艇の護衛を行った
◎1945年5月初旬のドイツの降伏後、ヴェノマウスは退役し予備役となった。1945年10月までに、ヴェノマウスはイギリス海軍の現役艦艇リストに掲載されなくなった。そののち、廃棄リストに掲載され、1947年3月4日にFife州チャールズタウンのMetal Industriesにスクラップとして売却された。ヴェノマウスは1947年7月もしくは8月(資料により異なる)に解体され、1948年にスクラップとなった
◎Loughboroughの海軍訓練生隊 Sea Cadetの訓練ユニットは、1948年に同艦に敬意を表してTSヴェノマウス(TS Venomous)として編成された。部隊は同艦の就役記念ペナントを授与され、Loughborough海軍訓練生隊が1942年2月5日から14日までの軍艦週間作戦中にヴェノマウスを受領した際に贈呈した艦冠と銘板を保管した。この作戦開始から70周年にあたる2012年2月5日、TSヴェノマウスは火災により完全に焼失。艦冠と銘板も同様に焼失した
ヴェノマウス艦長のジョン・マクビース John McBeathは、Thames TelevisionのTVドラマ「The World at War」のエピソード4「Alone」(1973年)に出演し、ダンケルク撤退における同艦の役割について語った
◎海洋画家のロバート・バック Robert Backは、1942年にヴェノマウスの砲手を務めた
ヴェリティ Verity D.63 John Brown & Company, Clydebank
ヴェテラン Veteran I.72 John Brown & Company
ワンダラー Wanderer D.74/I.74 Fairfield's of Glasgow
ホワイトホール Whitehall D.94/I.94 Swan Hunter, Wallsend, Newcastle upon Tyne, and Chatham Dockyard
ホワイトセッド Whiteshed D.77/I.77 Swan Hunter & Wigham Richardson, Ltd. 1919/7/11 ◎1918/6 起工
◎1919/1/31 進水
◎ペナント番号FA7を付与されてイギリス海軍にて就役した。大西洋艦隊 Atlantic Fleet、第3駆逐隊群 3rd Destroyer Flotillaに配属された
◎1919/10 ペナント・ナンバー制度の簡素化により、艦種記号D.77を与えられる
◎1926年には中国基地に配属された。 1927年3月の南京事件にも関与した。1934年3月14日、中国沖でアメリカ海軍哨戒砲艦フルトン Fulton(PG-49)が火災により大破したとき、ホワイトセッド、同型艦ウィシャート Wishart、商船Tsinanがフルトンの救援に向かった。ウィシャートとTsinanは、軽傷を負った3名を含むフルトンの乗組員を救助し、香港の英国海軍造船所 Royal Navy Dockyardに搬送した
◎1930年代後半、より近代的な駆逐艦が就役したため、 ホワイトセッドは予備艦となった
◎1939年、ホワイトセッドは再活性化され、ポートランドの第18駆逐隊群 18th Destroyer Flotillaに配属され、イギリス海峡と南西アプローチでの船団防衛に当たった。1940年1月30日、ホワイトセッドはスループ・フォーイ Fowey(L.15)とイギリス空軍第228飛行隊 No. 228 Squadronのサンダーランド飛行艇と連携し、OA 30G船団護衛中に南西アプローチでドイツ海軍潜水艦U55を撃沈した
4月、ドーヴァーの第19駆逐隊群 19th Destroyer Flotillaに転属となり、ベルギーおよびオランダ沿岸での作戦支援に従事した
1940年5月23日にブローニュに戻り、負傷兵を救助しドイツ軍を砲撃したが、ドイツ軍の爆撃機の攻撃を受け1名が死亡、13名が負傷した
◎26日、ダンケルクからの連合軍撤退(“ダイナモ作戦 Operation Dynamo”)のため出撃した。この時、視覚信号のため、ペナント・ナンバーはI.77に変更された
7月31日、Harwich沖にて機雷が爆発し、深刻な構造損傷を被った。 ワイルド・スワンがHarwichへ曳航、12月まで修理が行われた
1942/2/12 ウィットシェッドはブレストを出航し、ドーヴァー海峡を経由してヴィルヘルムスハーフェンへ向かう“チャンネル・ダッシュ Channel Dash”(ドイツ軍名称:“ツェルベルス作戦 Unternehmen Zerberus”)に参加していたドイツ戦艦シャルンホルスト Scharnhorstグナイゼナウ Gneisenau、そして重巡洋艦プリンツ・オイゲン Prinz Eugenに対し、魚雷攻撃を実施した

↑シャルンホルスト級巡洋戦艦グナイゼナウ(1942年時)
◎1942年の残り期間と1943年の大半を、ホワイトセッドは船団護衛任務に従事し、北海とイギリス海峡を哨戒した。1942年には、Sボートとの交戦に備えてA砲が6ポンド連装陸軍砲に換装された
◎1944年6月、モントローズ Montrose(D.01)、ボラージ Borage(K.120)、ルースストラフ Loosestrife(K.105)とともに第104護衛隊群 Escort Group 104に加わり、12両の戦車揚陸艦(LST)と24両の戦車揚陸艇(LCT)からなるEIL 1船団を護衛してサウスエンド Southendから東部任務部隊の集結地まで派遣した。そののち、サウスエンドに戻り、集結中の船団を護衛した
◎7月、“ネプチューン作戦 Operation Neptune”から解放され、商船団護衛および迎撃哨戒任務に復帰し、1945年4月まで北海およびイギリス海峡で機雷敷設作戦に従事するSボートおよび潜水艇と交戦した。欧州戦勝記念日(VEデイ)後、再占領作戦に展開した。1945年6月、予備役に降格した
◎ふたたび実戦配備されることはなく、終戦後、退役し予備役に降格された。1946年に処分リストに掲載された。 1947年2月、TJ Kingによる解体のためBritish Iron & Steel Corporation (Salvage), Ltd. に売却された。1948年4月、Gatesheadの解体場に到着した
☆ホワイトセッドの撃沈、撃墜、破壊スコア(以下の艦船、航空機、車両)
・1940/1/30 ドイツ海軍潜水艦U55(南西大西洋にて撃沈(スループ・フォーイ(L.15)とイギリス空軍第228飛行隊 No. 228 Squadronのサンダーランド飛行艇と共同で))
(←ドイツ海軍VIIB型潜水艦)
・1940/5/23 ドイツ軍戦車2両(カレーの港湾施設にて破壊)
ワイルド・スワン Wild Swan D.62 Swan Hunter and Wigham Richardson, Wallsend-on-Tyne
レン Wren D.88/I.88 Yarrow Shipbuilders Limited
ウィザリントン Witherington D76 James Samuel White & Co., Ltd.
ウルヴァリン Wolverine D.78 James Samuel White & Co., Ltd.
ウースター Worceter D.96/I.96 J. Samuel White, Cowes, Isle of Wight, and Royal Navy Dockyard, Portsmouth
ワイヴァーン Wivern D.66/I.66 J. Samuel White, Cowes, Isle of Wight


Update 26/01/07